修理代の内訳
トラック・バスの修理代は、ひとつの金額ではなく、いくつかのお金の合計です。
| 内訳 | どんなお金? |
|---|---|
| 工賃 | 作業に対して払うお金。工数 × レバレートで計算します。 |
| 部品代 | 交換する部品の代金。車種や部品によって大きく変わります。 |
| 塗装材料費 | 塗料など、色をぬり直すための材料の代金。 |
| 外注費 | ほかの専門業者にたのむ作業(ガラス、電装など)の代金。 |
| その他 | レッカー移動などがある場合、その費用。ケースによります。 |
※ 修理代(修理価格)= 工賃 + 部品代 + 塗装材料費 + 外注費 など
工賃の計算:工数 × レバレート
工賃は、作業にかかる標準の時間=工数に、1時間あたりの工賃単価=レバレートをかけて計算します。下のつまみを動かして、工数が変わると工賃がいくらになるか試してみましょう。
工数が変わると、いくらになる?
修理工賃 = 工数 × レバレート
全大協は、レバレートの金額を定めたり推奨したりするものではありません。上の30,000円/時間は、計算方法を説明するための例です。実際の金額は各整備工場が決めます。
修理代が決まるまでの流れ
- 車の状態を見る(どこが、どのくらい壊れているか調べる)
- 必要な作業を書き出す(外す・直す・交換する・ぬる など)
- 作業ごとに工数(標準の作業時間)を当てはめる
- 工数を合計し、レバレートをかけて工賃を出す
- 部品代・塗装材料費などを足して見積書をつくる
- 修理する(外してから見つかった損傷は、説明のうえ追加になることも)
- 最後に請求書で金額が決まる
大型トラックの修理代が高くなりやすい理由
- 部品が大きく重く、外したり付けたりするのに時間がかかる。
- フレーム(車の骨組み)を直すには、専用の大きな設備が必要になることがある。
- 冷凍車・ダンプ・タンク車など、荷台や架装の種類が多く、車ごとに作業がちがう。
- 安全にかかわる部分が多く、ていねいな確認が必要。
事故のときの修理代と「工数表」
事故で壊れたトラック・バスの修理代を計算するとき、作業ごとの工数のめやすが必要になります。全大協は1979年から大型トラック・バスの工数を研究し、事故車損害算定参考資料(工数表)を作成しています。大型トラック・バスの工数の算定資料を作成している、国内唯一の団体です。
同じ修理でも工場によって金額がちがう理由
レバレートは、設備や人件費などをもとに各工場が自分で決めます。そのため、同じ工数の作業でも工賃は工場ごとに異なります。部品の価格や作業方法によっても修理代は変わります。
学生のみなさんへ
トラックやバスを直す仕事や、修理代のしくみを調べ学習に使いたい人は、学生のみなさんへのページも見てください。
よくある質問
トラックの修理代はいくらですか?
車の種類、壊れた場所と程度、交換する部品によって大きく変わるため、一律にいくらとは言えません。修理代は、工賃(工数×レバレート)に、部品代・塗装材料費・外注費などを足して計算します。正確な金額は整備工場の見積もりで確認してください。
トラックの修理価格はどうやって計算しますか?
基本は「修理代 = 工賃 + 部品代 + 塗装材料費 + 外注費など」です。工賃は「工数(作業にかかる標準の時間)× レバレート(1時間あたりの工賃単価)」で計算します。
工数とは何ですか?
工数(標準作業時間)とは、ある修理作業を標準的な設備と技能で行ったときに必要な作業時間のことで、単位は「時間」です。全大協は大型トラック・バスの工数の算定資料を作成しています。
レバレートとは何ですか?
レバレートとは、整備工場の作業1時間あたりの工賃単価のことです。金額は各整備工場が自社の費用をもとに決めます。全大協がレバレートの金額を定めたり推奨したりすることはありません。
見積もりより修理代が高くなることはありますか?
あります。部品を外してはじめて見つかる損傷があると、作業や部品が追加になることがあります。その場合は、ふつう整備工場から説明があります。
同じ修理でも、工場によって修理代がちがうのはなぜですか?
レバレートは、設備や人件費などをもとに各工場が自分で決めるため、工場ごとに異なります。また、部品の価格や仕入れ方法、作業のやり方によっても変わります。
乗用車の修理とどこがちがいますか?
大型車は部品が大きく重く、フレーム(車の骨組み)を直す専用の大きな設備が必要になることがあります。荷台や架装(冷凍車・ダンプなど)の種類も多く、作業時間が長くなりやすいのが特徴です。