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「事故車損害算定参考資料」とは、全国大型自動車整備工場経営協議会(全大協)が中心となって取りまとめた、事
故車両の修理に必要な作業時間(工数)を客観的かつ実務的に算定するためのガイドライン的資料です。
本資料は、日本工業規格「JIS Z8141:2001(作業時間の用語と定義)」を基本としながら、全国の整備工場で蓄積さ
れた実績と経験をもとに、各作業ごとの主作業時間に準備作業時間を加味し、平均的な標準工数を提示しています。
さらに、高所作業や車体構造の複雑性といった作業上の難易度、法令に基づく安全対策なども考慮されたうえで、整備
実務に即した「現場目線」の算定基準となっています。
この資料の大きな目的は、事故損害の復元修理における工数を「迅速かつ適切」に見積もることができるようにするこ
とです。そのため、単なる理論値ではなく、現実の作業工程に即した信頼性の高い基準値を採用しています。
運用にあたっては、各工場の作業環境や設備、人員構成などを考慮したうえで、あくまで“参考値”として柔軟に活用す
ることが大切であり、社会から求められていることです。
には摘要内容を正しく理解することが不可欠です。
なお、技術の進歩や車両構造の変化、法令改正などに伴い、資料内容(作業項目・工数・単位など)は今後も随時見直
される予定です。
本資料の発刊にあたっては、多くの技術者や関係団体の協力があって初めて成り立っており、整備業界全体の「見えに
くい技術価値」を可視化し、正当に評価される社会を目指すうえでも、大変重要な取り組みと考えています。
作業安全や作業難易度、高所作業等の法令要件をも踏まえたうえで、主作業と準備作業の実績値に基づく平均工数を取
りまとめており、現場の実情に即した活用が可能となっております。これらの成果は、全国各地の会員工場をはじめ、
実際の整備作業に携わる技術者の皆様、工数検討会議に関わった委員の皆様の真摯なご意見と経験の蓄積があってこそ
実現したものであり、その熱意とご尽力に対し、深く感謝申し上げます。
今後の法令改正や技術革新にも柔軟に対応すべく、本資料は随時見直しを行い、より信頼性の高いものへと進化させて
まいります。引き続き皆様からのご意見を賜りながら、より良い整備環境の整備と、業界全体の品質向上に寄与してい
く所存です。
結びに、今回の発刊を通じて、事故車両の修理における適正な工数算定の推進が、技術者の誇りある仕事を守り、顧客
の信頼を高める礎となることを願ってやみません。
今後とも、全国大型自動車整備工場経営協議会の活動に、変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
最後に、事故車損害算定参考資料の発刊に各方面より多大なご協力を賜りましたことをこの場をかりて深く感謝申し上げます。
副会長 兼 工数委員長 柳沼 文秀(有限会社柳沼ボデー工場 代表取締役)